メンフィス•スリム•コラボラトリー (Memphis Slim House Collaboratory)  主催のソング•ライティングセミナーに参加しました。パリで活躍したブルースピアニスト、メンフィス•スリムの生家を改装し、メンフィス音楽コミュニティのために作られた場所はレコーディングスペース提供のほか、メンフィス音楽業界活性化のため様々な活動をしています。

今回のセミナーは、作詞作曲についてで、数々の世界的ヒット曲を作ったブルース•スダーノ(Bruce Sudano)が、至近距離で自らの経験に基づいて、作曲、作詞について語ってくれました。ディスコ•クイーンとして世界に知られる歌手、ドナ•サマー(Donna Summer)のご主人です。

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自身もミュージシャンとして活躍していましたが、ドナ•サマーと出会って結婚し、家庭を守る夫であり父であることを選んで作曲作詞活動に専念。ドナ•サマーの'Bad Girls'や'MacArther Park'など、ディスコ音楽で旋風を巻き起こしたヒット曲の数々を作った人です。

ヒット曲が生まれるに至った経験をとても率直な言葉で語ってくれました。
そして、音楽業界を乗り越えてきた、たたき上げの音楽人のストーリーで、作曲より作詞で有名なブルースさんは、話す口調からも真摯で前向き、思いやりがある人となりが感じられます。

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ドナ•サマーのマネージャーを20年以上勤めた影の立役者ですが、彼女が数年前に亡くなってから音楽活動を開始、会場で新曲を披露してくれました。

作曲より作詞が有名なブルースの新曲にも、たくさんの思いが込められて聴く人の心を打つものがありました。思いを込めて作る曲がヒット曲になっていくのもわかる気がしました。

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セミナー会場に着いた時、参加者一人一人と握手をして、目を見つめて話すのにびっくりしました。

質問にはとても一生懸命答えてくれて、参加者は皆元気づけられ、笑顔で帰りました。
私は、自分で作曲するのでなく、作曲された曲がどう世の中に出て行くのかを知りたくて参加。経験者が生の体験を生の声で話すのを聞けてよかったです。

「本当に思うこと」の大切さを感じたひと時でした。