Jazz Twins

双子の若手新進ジャズミュージシャンの母がアメリカ南部メンフィスから、見て、聞いておもしろいことを発信します。

カテゴリ: エルビス

ついに咲きました!

メンフィスのエルビスの館に、昨年植樹された桜の木が、初めて、今年、花を咲かせました。

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まだ小さい木ですがしっかりとたくさん花をつけています。

明治45年(1912)、日米親善のため、アメリカに贈られた桜の苗木は、ワシントンDCのポトマック川のほとりに毎年美しい花を咲かせます。
グレースランドの苗木はそこから枝分けしたものです。

東北大震災の際、グレースランドが日本に送ったメッセージに感動した日本のエルビスファンが募金してプレゼントしてくれました。

エルビスが住んだグレースランドに続く庭の道の右と左に、一本ずつちょこんと、まだ小さいけれど、堂々と、みごとな花を咲かせてくれています。

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こちらが、エルビス邸へ続く小道です。

グレースランドを訪れるファンは、普段は、シャトルバスで直接エルビス邸に送迎されるので、私は、お庭が開放されてゆっくり散策できる早朝に訪れました。

グレースランドは、毎朝、午前7時半から8時半までの一時間、エルビスファンのため、お庭とお墓を無料で開放しています。桜の近くに行く事ができる唯一のチャンスがこの方法です。

昨年植樹されたときはすでに青い葉をつけていた桜ですが、一年間たった今、しっかりグレースランドに根を下ろしてなじみました。


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こちらは、グレースランドの外塀です。
早朝はこのすぐ前に駐車することができます。

ものすごい数のメッセージが書き込まれた塀に亡くなって久しいエルビスへのたくさんの思いを感じる場所でした。

グレースランドのお花見は今が満開。

現在、エルビスからのお花見プレゼント進行中です。



 


アメリカ南部テネシー州にも寒波が来て今週は連日氷点下の寒さです。
メンフィスの冬は穏やかで青空も多い暖かな日が多いのですが、こう寒い日が続くと急に春が恋しくなります。

春といえば、日本人には、桜、お花見。

メンフィスにはあまり桜の木はないのですが、昨年、お花見名所が一つ加わりました。

なんと、エルビスの館、グレースランドに桜の木が植樹されたのです。

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門を入って、この館につづく小道の右と左に一本ずつ、そして、グレースランドの後ろの庭に一本、合計3本の桜の木が昨年の春に植えられました。

東北大震災の際、グレースランドは日本の人たちにむけてお見舞いのメッセージを出したそうですが、それに感動した日本のエルビスファンたちが募金し、日米のいろいろな人たちの心を動かして、グレースランドに桜の木がプレゼントされることになりました。

昨年の4月、日米の関係者が一同に集って植樹のセレモニーがあったのですが、これがそのセレモニーを前にした桜の木です。

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植樹された桜は、1912年に東京からワシントンに贈与された桜から枝分けした由緒ある桜の木です。

日米友好がつまった桜がメンフィスの、グレースランドに植えられるので、
日本からは、エルビスの関係者として、湯川れい子さん、小泉純一郎元首相の弟さんの小泉正也さん、そしてナッシュビル日本総領事、メンフィス日本商工会のメンバーなどが参加。

メンフィスからは、メンフィス市関係者、国会議員、州議会議員などメンフィス市の重鎮たちが参加して、日米友好を願って一緒に植樹をしました。

日本語がとても堪能なカナダアトランタ総領事も駆けつけて、国際色を添えていたのも印象的でした。


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こちらが、桜の木の下にたてられたその所以を語るプレートです。

日米友好を願ったたくさんの人たちの力でメンフィスのグレースランドに植えられた3本の桜がこれから毎年きれいな花を咲かせて人々をなごませてくれます。

今年から、メンフィスの春は、グレースランドのお花見が楽しみです。


 

メンフィスもクリスマスが近づいてきました。

11月21日(金曜日)に、エルビスの館、グレースランドクリスマスライト点灯式があると聞き、エルビスファンのヨーコさんと一緒に出かけてきました。

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エルビスは青が好きな色だったそうなので、テーマカラーは青。
グレースランドへ続く小径を青いライトが照らします。
深い青色かと思っていたら空色の青だったのが印象的でした。

右側に見えるのは、エルビスの時代からのかざりで、キリスト生誕の様子をあらわしたものです。

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毎年、この点灯式には、有名人が来てボタンを押すセレモニーがあります。今年のスターは、ジョン・ステイモス(John Stamos)でした。

こちらがジョンの写真です。目の前を通り過ぎるときにシャッターを押したのですが、颯爽と流れるように歩いて行く姿にみとれたせいか、映像もちょっと流れました。

さすがハリウッドスターはスターオーラがあります。
実物は写真よりずっと存在感がありました。

ジョンは、ハリウッド映画やテレビの俳優です。日本では、90年代にNHKで放送されたフルハウス(Full House)というファミリードラマ主演で有名です。エルビスファンのミュージシャンでCDデビューは日本で果たす(作中)というジェシー役を演じて日本でも人気でした。

ほのぼのとした楽しい番組だったので私もよく見たものです。

グレースランドではipadで説明を見聞きしながら歩けるセルフガイドツアーができますが、そのツアーガイドの声がこのジョンだそうです。

少し小雨もぱらついたので、5分前に行ったのですが、それでも最前列でスターを見られるのはメンフィスならでは。

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クリスマスシーズンには、グレースランドのキップ売り場前の広場にギター、ハープ、ピアノなどのイルミネーションが飾られて、散策することができます。

これから1月8日のエルビス誕生日の時期まで世界中からやってくる観光客を楽しませてくれます。

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点灯式は夜の6時からだったのでグレースランドの中には入れませんでしたが、クリスマスシーズン中のグレースランドは、クリスマスデコレーションでお客様をお迎えしてくれるそうです。






 

我が家の双子がメンフィスで音楽修行をつむにつれ、先生たちによく言われたことが、「自分のVoice(声)をみつける」ということです。

声を出して歌うという意味ではなく、楽器を使って歌う、つまり、自分の心の声を音楽で表現することです。ドラムとベースというリズムセクションの楽器は、伴奏をしてリズムをきざむだけでなく、自分だけにしかできない心の音楽を演奏して観客にアピールできなければなりません。

メンフィスには自分の声をみつけて、世界へ飛び立って行ったミュージシャンたちがたくさんいます。後にそれぞれミリオンダラー(百万ドル)をかせぐようになった4人のミュージシャンたちもそうでした。

エルビス・プレスリー(Elvis Presley)、ジョニー・キャッシュ(Johnny Cash)、ジェリー・リー・ルイス(Jerry Lee Lewis)、カール・パーキンス(Carl Perkins)の4人です。

世界の音楽史に歴史を残した4人の若者が、偶然に集まり、楽しく音楽をつくった記念すべきスタジオがここ、サンスタジオ(Sun Studio)です。

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メンフィスの中心部にある、小さな、手作り感いっぱいのスタジオです。1950年に、レコード会社をもつことが夢だったサム・フィリップス(Sam Philips)がはじめました。

サムは、最初のロックンロールのレコードをレコーディングしたとして音楽業界に残した功績が大きく、また、人種差別激しい時代に人種の壁を超えて白人と黒人、両方の音楽を取扱ったことでも有名です。

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これがサンレコードのトレードマーク。

たくさんのヒットレコードをだして世界中に知られるようになったロゴですが、レコード会社オーナー、サムの高校の同級生、ジェイ・パーカー(Jay Parker)がたった50ドルでデザインしたそうです。

サン(Sun)は太陽という意味。太陽といえば朝日、朝日は、新しい一日のはじまり、そしてそれは新しいチャンスにつながるという発想で、にわとりと朝日をデザインしたそうです。

実際に新しいチャンスがたくさん生まれ、たくさんのミュージシャンがここでレコーディングして世界へ巣立って行きました。

一番有名なのは、なんといってもエルビス・プレスリー(Elvis Presley)。
1953年に自主制作レコードをサン・スタジオで録音したものの、特に見いだされることがないままだったのですが、あきらめずに通い続け、レコーディングにあらわれなかった歌手の代理としてレコーディング。そこからあれよあれよと言う間に大ブレイクしてしまいました。


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そして、1956年12月4日、火曜日、サンスタジオに前述の4人の青年が集ります。

これがそのときの様子を残す有名な写真で、現在もスタジオの壁にかかっています。

左から、ジェリー・リー・ルイス(Jerry Lee Lewis)、カール・パーキンス(Carl Perkins)、エルビス・プレスリー(Elvis Presley)、ジョニー・キャッシュ(Johnny Cash)。

3人はすでに亡くなりましたが、つい最近80歳の誕生日をむかえたジェリー・リー・ルイスは現役ミュージシャンとして活躍しています。

もともとは、すでにミュージシャンとして成功していたカールのレコーディングに新人ジェリー・リーが加わることになっていました。そこにふらっと立ち寄ったのがすでに有名になっていたエルビスとジョニー。一緒に演奏したら楽しくて仕方のないハイレベルミュージシャンが集ったわけですから、当然のようにそれぞれが楽器を演奏し、歌って、ジャムセッションが始まりました。

このチャンスを逃してはいけないと、レコーディングエンジニアが録音をしたのでこのジャムセッションの様子はレコードとして世に出ることになります。偶然はじまった歴史的セッションは、新聞社に連絡されて写真撮影され、次の日の新聞に「ミリオンダラーカルテット」と銘打った記事が掲載されました。

参加した4人全員がとても有名になり、それぞれがミリオンダラー(100万ドル)を稼ぐようになったのです。そのお話は後に、「ミリオンダラーカルテット」というミュージカルになり、日本でも上演されました。

メンフィスのスタジオでは、現在も、ミュージシャンがレコーディングするとき、仲良しのミュージシャンが様子を見に立ち寄って励ます伝統が続いています。

双子のレコーディングのときにも、プロデューサーのお友達のミュージシャンが立ち寄って若い二人を励ましてくれました。ジャネット・ジャクソン(Janet Jackson、マイケル・ジャクソンの妹)やアイザック・ヘイズ(Isaac Hayes)という世界的に知られる歌手のバンドメンバーという人たちがやって来て、メンフィスの音楽の層の厚さにびっくりしたものです。

ミリオンダラーカルテットの時代からあって今も脈々と続く、このふらっと立ち寄れるオープンさがメンフィスの音楽の奥深さにつながっているような気がします。

メンフィスに来たらふらっとお立寄りください。

そこから何かが生まれるかもしれません。





 

アメリカのディープな南部のメンフィス郊外に暮らして4年目です。
メンフィスといえばエルビス・プレスリーやソウルミュージックのスタックスレコードなどで有名な音楽の街。ブルース発祥の地としても有名です。

でも、「メンフィスってどこ?」
日本に帰るとよく聞かれます。

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このアメリカ地図でみるとメンフィスはアメリカの真ん中からちょっと右下です。アメリカの南部、テネシー州の西南のはじにあります。北米大陸で一番長い川、ミシシッピ川の流域の街で、ミシシッピ川をはさんで向こうはアーカンソー州、メンフィスの南にはミシシッピ州が広がります。

人口は、67万人ですが、近郊を合わせると約130万人の人たちが暮らしています。日本ではアメリカというとまずニューヨーク、ロサンジェルスという海辺の大都市のことをよく聞きますが、メンフィスのことを聞く事はあまりありません。

それもそのはずです。ここは130万人も人がいるのに、日本領事館に登録している日本人は200人ほどしかいないそうです。ディープな南部の街という感じで、エルビス・プレスリーのファンの人以外訪れる日本人もあまりいないようです。

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これがミシシッピ川にかかる橋です。メンフィス側から夕暮れ時に撮影しました。
我が家には双子の息子がいるので双子橋みたいにみえて、私にとってはちょっとセンチメンタルな橋です。メンフィスのシンボルとしてよくこの橋は紹介されることが多いようです。橋のむこうはアーカンソー州です。

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2006年6月に日本の小泉純一郎首相がブッシュ大統領と一緒にエルビス・プレスリーの家、グレースランドを訪ねたことで、日本人の頭の中には、「メンフィス=エルビス・プレスリー」という構図が出来上がりました。

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これがエルビス・プレスリーが20年ほどを過ごしたお家、グレースランドです。
エルビスが亡くなって30年以上たちますが、毎年60人万人もの人たちが訪れる、世界で一番訪問者の多い私邸だそうです。

日本ではあまり知られていないアメリカ南部、メンフィスから、双子ジャズミュージシャンの母として見たり聞いたりしたちょっとおもしろいことをこれからお届けしていきます。

どうぞよろしくお願いいたします。









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