Jazz Twins

双子の若手新進ジャズミュージシャンの母がアメリカ南部メンフィスから、見て、聞いておもしろいことを発信します。

September 2015

スプーナー・オールダム(Spooner Oldham)のCDリリースパーティに行ってきました。
メンフィスのスタックス博物館です。

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スプーナー・オールダムは、アラバマ州のマッスルショールズという有名音楽を次々と世に送り出した有名レコーディングスタジオで、アリサ・フランクリン、ボブ・ディラン、パーシー・スレッジなど、世界音楽史に残る名曲を演奏したキーボード奏者。その他にもツアーをした人は、リンダ・ロンシュタット、ニール・ヤングなど、セッションミュージシャンとしては、エヴァリー・ブラザーズ、リタ・クーリッジ、レターメン、ジャクソン・ブラウンなど大物が数えきれず。

検索したら、この有名な曲もあの有名な曲もこの人が演奏したのがわかって、びっくりするほどたくさんの世に残る名作をつくり出した影の立役者でした。本当に知る人ぞ知るミュージシャンです。日本にも根強いファンがたくさんいるようです。

スプーナーは70年代メンフィスのスタジオで働いていたこともあったとのことで、リリースパーティには友人知人などメンフィスの音楽関係者も多く出席して、なかなかおもしろい面々がそろったイベントでした。

スタジオミュージシャンとしてレコーディング、そして多くのミュージシャンとツアーに出て活躍したものの、自身のアルバムは今回再プレスされた「ポットラック」一枚のみ。それも1972年レコーディングしたものの、多くの人目に触れることのなかったものです。それが復刻版として世に出ることになりました。

スタックス博物館のスタジオAでのトークショーでは、スプーナーが、CDのこと、マッスルショールズスタジオやいろいろなミュージシャンとのレコーディングの時の思い出話をしてくれました。

現在72歳だそうですが、飾らず、平常心で話すスプーナーが、とつとつ、たんたんと語る姿からは、本人の音楽に対する姿勢もしのばれます。

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実演もあり、演奏して歌をうたってくれました。

見覚えのある楽器だと思ったら、近くのロイヤルスタジオの年代物フェンダー・ローズ。

スプーナーのキーボード演奏は、まさに話しぶりと同じで、淡々としたものでした。
決して派手さはないけれど、歌手を盛り上げる縁の下の力持ちとしての力量がしのばれる演奏でした。

サイン会で少し会話しましたが、気さくな人です。
日本は何度か行き、気に入っているのでまた行きたいと言っていました。

こちらが、42年ぶりに復刻された、アルバム、「ポットラック」。
持ち寄りパーティなどによく使われる言葉で、「持ち寄り」という意味です。



帰り道に車でアルバムを聞きながら帰りました。

42年前の歌声と今の歌声が全く同じで、びっくりしました。
変えないスタンスでずっとやってきているのでしょう。

アメリカ音楽の歴史はこういう人たちによってささえられています。
一本気な職人気質が彼の奏でる音楽と歌声にでていて、根強いファンがいるということにもうなずけました。

Spooner Oldham poster

こちらがスタックスでつくったイベントポスター。

スタックスは多くのミュージシャンを応援しています。





8月28日、29日の2日間、テネシー州ノックスビルでジャズフェスティバルがあり、カール&アランがセクステット(6人編成バンド)で出演しました。

28日の初日は、ジャズ界に名を馳せるサックス奏者、Benny Golson(ベニー・ゴルソン)、フランスが誇るジャズピアニスト、Manuel Rocheman(マニュエル・ロシュマン)によるオープニングコンサート。演奏の合間にベニーが語るジャズマンとの思い出話はジャズ最盛期のハイライトを飾るような話しばかりで観客も多いに楽しみました。マニュエルは、パリのエスプリをふんだんに盛り込んだ美しいサウンド。心地よい調べはスタンディングオベーションで終了。アンコールはソロピアノで楽しませてくれました。

29日が午後から真夜中までジャズ三昧のフェスティバルで、カール&アランは、19歳の最年少アーティストとしてジャズフェスティバルデビューをしました。若手ジャズミュージシャン6人のカール&アラン・マグワイアセクステットです。

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同年代の元気な若者たちは、このチャンスを多いに楽しみ、とてもパワフルなステージとなりました。

カール&アランが一環して取り組んできている、日本の歌をジャズにする日米親善もかねた取り組みも盛り込まれ、ドナルド・ブラウン編曲で来年作曲100周年を迎える「浜辺の歌」、そして日本の歌として海外アーティストも取り上げるので有名な「さくら」も演奏し、観客の喝采を浴びました。


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こちらが、若いジャズパワーのカール&アラン・マグワイアセクステット (Carl & Alan Maguire Sextet)

左から、
ルーサー・アリソン (Luther Allison, keyboard)
ケルビン・ウォルターズ (Kelvin Walters, alto sax)
ハンター・スミス (Hunter Smith, tenor sax)
アラン・マグワイア (Alan Maguire, bass)
カール・マグワイア (Carl Maguire, drums)
ジョーイ・サントーロ (Joey Santoro, guitar)

ノックスビルの中心部のビジューシアター、スクエアルーム、スクラフ・シティ・ホールの3会場でのジャズフェスティバルは、今回が6度目。小さいながらもこだわりとジャズらしさがある良いフェスティバルでした。ノックスビルのジャズ界に君臨するドナルド・ブラウン(Donald Brown)が自らセレクトしたミュージシャンが結集してかなりのハイレベルです。

KnoxJazzFest2015 line up

こちらが、ノックスビルジャズフェスティバルのプログラム。

カール&アラン・マグワイアは2日目の午後7時からのプライムタイム出演でした。





 

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